企業としての出発点が違うメルセデスとBMW
メルセデスベンツと BMWはドイツを代表する二大ブランドであり、多くのドイツ車がこのどちらか、あるいは両方を選び楽しんでいる。輸入車という括りの中で、愛車や中古車の売れ筋を調査してみると、やはりメルセデスベンツとBMWが圧倒的に多く、日本で走っている輸入車の90%がドイツ車であり、その中の60%がベンツかBMWという数値になっています。
どちらも世代ごとの個性が大きくこと異なるのが特徴であり、今が旬の高年式モデルは最新デバイスを駆使した走りと快適性をもち、デザインも飛び切りモダンである。もっと時代をさかのぼってみると個性をより際立つようになり、ステアリングを握るたびに重厚な味わいを感じられる。
そこで年式という枠を超えてメルセデスベンツとBMWがユーザーに選ばれるり選ばれる理由をあらゆる角度から探りながら人気の秘密に迫っていきたい。また、メルセデスベンツとBMWはライバル関係にあり、車としてはまったく違っている。その違いこそが選ぶ理由になっていることも見逃せない事実だろう。すでにどちらかを所有している人でだけでなく、これからメルセデスベンツや BMWに乗ってみようともう人にとっても了承することで新たな発見があればうれしい限りです。
圧倒的人気はEクラスと3シリーズ
売れている車にはそれだけの理由がある
家電でも洋服でもやはり売れているものにはそれだけの理由がある。それは車も同様です。メルセデスベンツとBMWはドイツの2強ブランドとして知られているが、もっと細かく見ていくとメルセデスベンツEクラスとBMW3シリーズの人気がとりわけ高くなっています。
中古車の流通量をみるとメルセデスベンツ全体でEクラスが多く、BMWにおいてはなんと3シリーズは、全体の半数に近い流通量を占めています。これはそのまま新車時からのシェアになっている訳ですから、両車の人気の高さがうかがえますね。
厳しい目を持つユーザーに選ばれた車というのは、他の車では味わえない魅力詰まっている。様々な車を比較し、中古車販売店まで実際に行き、決して安くはない費用を支払ったユーザーが多く存在するということはメルセデスEクラスとBMW3シリーズが確かな製品である事の証ともいえます。
Eクラスは縦目のヘッドライトを持つコンパクトクラスがルーツでした
角目のヘッドライトに変わったミディアムクラスはいい雰囲気を持つが、車内は実に快適で全く飛ばす気にもならない。Eクラスと初めて名乗ったW124ではあらゆる部分がキッチリと作り込まれ、まさにメルセデスの頂点を極めている感じが伝わってきたものです。
その後のW201、W211、W 212と進化しながら、革新的な技術も多数搭載し特に安全性においては半自動運転というレベルまで達しています。
こうして世代を追って行くとそれぞれに確かな個性があり、世代が変わるとまるで別の車であるかのようにフィーリングが変わります。ら同世代のEクラスに乗っても共通しているのはセダンとしてのパッケージングの良さと長い時間が経過しても色かせることのない実用性が標準装備されていることです。
だから 20年以上前のEクラスでも日常の足として使え、車の趣味も堪能できるというわけなのです。
Eクラス
3シリーズが選ばれているのはサイズが理由なわけではありません
BMW 3シリーズはモデルチェンジを重ねるごとにボディーを拡大しているが、それでも重量増を最低限に抑えていのがすごいところです。
足回りに軽量なアルミを多用したりエンジンにもマグネシウム合金を採用するなどしてサイズUPのデメリットを感じさせない作りをしているのです。
そんな中で3シリーズが選ばれる理由は何なのか、ボディーサイズという点においては軽量化の恩恵もあり、それほど大きな理由になっていないると思われます。もしサイズで選ぶならコンパクトFRの1シリーズというチョイスもあると思います。
BMWはフルサイズであってもSUVであっても、走る楽しさを追求しているメーカーだから、フィーリングに違いがあってもその中にBMWらしさはたしかに感じ取れるのです。
そんな中で3シリーズには、走りを楽しめる知的なサルーンというイメージが強い。
それがユーザーを引き付ける感覚的な理由になっているのではないでしょうか。
BMWは走る楽しさを追求するメーカーでは有るけれどMシリーズなどの高性能モデルを除くとガチガチのスポーツカーは作りません。
ドイツ車らしい上品な雰囲気と実用性を確保しつつ、そこにBMWらしさがシッカリと詰まっているのです。
こうしたイメージはこれまで積み重ねてきたぶれない車づくりがあってこそのもので、実際に歴代3シリーズに乗ってみるととても心地よくドライビングができるのです。
サーキットを走らなくても普段使いからそのフィーリングを堪能できるのです。そんなBMWらしさが、ただわかりやすく表現されるされているのが3シリーズなのです。